役員の運転代行を依頼する際はどこまで対応してもらえるのか、サービスの対応範囲を確認しておく必要があります。ここでは、運転代行サービスの仕組みや依頼するメリット、タクシーとの違いなどを解説していきます。
代行運転とは、代行サービス業者が依頼者に代わって車を目的地まで運転してくれるサービスです。一般的には2名1組になって、1名が依頼者の車に依頼者を乗せて運転。もう1名が随伴者を運転して追走し、2台が連なって走り目的地まで運転します。
運転代行では、以下のような依頼に対応しています。
単に依頼者の車を目的地まで運転するだけでなく、家族や知人を客車に同乗させてもらう、客車の荷物の積み下ろし、ガソリンが少ない場合のスタンドへの立ち寄りなどに加えて、目的地以外の場所を経由することも可能です。
運転代行の料金を計算する方法の1つが、トリップメーターを用いた計算です。トリップメーターは走行距離を計測するためのメーターで、多くの車種に備え付けられています。
運転代行では、トリップメーターを元に走行距離を計測し、料金表と照らし合わせて料金を算出する場合があります。走行距離は利用者も確認できるため、サービス業者は料金をごまかせません。しかし、トリップメーターの走行距離と料金表を照らし合わせる作業が生じるため、料金を算出するまでに時間がかかります。
もう1つが随伴車のメーターを使った計算です。タクシーなどに取り付けられた料金メーターに近いイメージで、随伴車のメーターをチェックすれば、すぐに料金を計算することができます。トリップメーターを用いた計算方法に比べ、時間はかからないのがメリットです。
一方、随伴車のメーターを利用者が確認することはできません。そのため、悪質なサービス業者の場合、料金を水増し請求するおそれがあります。サービス業者は慎重に選びましょう。
運転代行業者を選ぶ時は、必ず公安委員会による認可の有無をチェックしましょう。運転代行業を営むためには、営業所を管轄する公安委員会の認可を受ける必要があります。無認可の業者は違法業者になるため、絶対に利用してはいけません。反対に公安委員会の認定を受けている場合、随伴車に認可番号や会社名が記載されています。
運転代行を依頼する前に、認可番号を聞いておくとよいでしょう。もし曖昧な返事をした時は、利用は避けたほうが賢明です。
もしもの自己に備え、保険に加入しているかどうかも確認しましょう。運転代行業者は、専用の代行保険に加入している必要があります。もし保険未加入だった場合、基本的に公安委員会の認可を受けることができません。つまり保険未加入業者は違法業者であるといえます。
運転代行中に事故が発生した場合、自分の車や相手の車、怪我の治療費などは代行保険から支払われます。業者が代行保険に加入していないと、費用を巡ってトラブルになるおそれがあることに注意しましょう。
料金設定も確認が必要な項目です。料金に曖昧な部分がないか、他社と比較して適正かどうかを判断してみましょう。
運転代行の料金は、初乗りや距離ごとの料金のほか、車種別料金や深夜料金、出張料金などさまざまな種類の料金があります。これらは業者側が自由に設定できますが、曖昧な部分があると精算時にトラブルが起こる可能性も否定できません。予想外の費用を請求されないためにも、事前に料金をチェックし、曖昧な部分は問い合わせておきましょう。
ドライバーの服装も確認が必要です。身なりが不衛生だと、不快に感じてしまう方も少なくはないでしょう。不快感を避けるためにも、清潔な服装を心がけている代行業者を選ぶべきです。
運転代行に依頼できないことが一つあります。それは、「随伴車」に依頼者を乗せることです。随伴車は「客車」を追走する業者の車ですが、これに依頼者を乗せて運転することは、「タクシー類似行為(白タク行為)」とみなされ、法律違反となります。タクシー会社ではない運転代行サービスで利用者が乗れるのは客車のみです。
運転代行を利用する一番のメリットは、車の運転を代わってもらえることです。外出先でお酒を飲んだり体調不良になったりした時は、自分でマイカーを運転することができません。そんな時、運転代行に依頼すれば指定した時間に指定した場所まで迎えに来てくれるうえ、目的地まで利用者ごと車を運転して送ってくれます。
タクシーを呼んだり駐車場を利用したり、また車を翌日に取りに行く方法など、こちらもお金と手間がかかる点は同じです。ただ、盗難・イタズラを受けるリスクが大きくなります。運転代行なら、その日のうちに車を元の場所に戻すことができるため安心できます。
タクシーと比べて運転代行は費用が安いとはいえませんが、セキュリティを考慮に入れれば格段に高いともいえません。
運転代行とタクシーでは、サービス内容、人員、料金が異なります。タクシーは依頼者を車に乗せて目的地まで運びますが、運転代行は依頼者と依頼者の車を目的地まで運転します。また、運転代行は客車を運転するドライバーと随伴者を運転するドライバーが2人1組になっていますが、タクシーはドライバーが1人です。そして料金はタクシーより運転代行の方が高くなる傾向にあります。
より根本的な違いは「業態」にあると言えるでしょう。タクシーは利用者を車に乗せて運ぶことを主業務していますが、運転代行の場合は、結果的に客車に利用者を乗せることはあっても、主業務は利用者に代わって車を「運転」することです。
運転代行は便利なサービスですが、いっそのこと、自社専属の運転手を雇ってしまうのも1つの方法です。専用の運転手を雇えば、その都度タクシーや代行業者を呼ぶ必要がなくなり、手間が省けます。代わりに運転してもらえるのはもちろん、帰りの運転を気にせず会食や飲酒を楽しめるのが利点です。またタクシーを利用する場合と比べて経費を節減でき、顔見知りの運転手であるため、車内で話し相手ができるのもメリットといえます。
しっかりした教育制度を前提としたうえで、それぞれ費用・人材・融通でおすすめできる役員運転手サービス3社を紹介しています。
【運転手人材の豊富さ】
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※2021年9月1日時点
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※通勤費・食事代・通行、駐車料金等は実費
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※Googleで「役員運転手派遣 東京」と検索し、東京エリアの役員向け運転手派遣サービスを39社調査。運転手の教育制度・利用料金について明記している企業のなかで、「利用料金が最安」「登録運転士数が最多」「運転以外のサービス例が最多」の会社をそれぞれ選定しています。
※登録運転士数:トランスアクトのみ記載有。
※対応できるサービス例:トランスアクトは秘書業務、総務業務、簡単なお買い物の3例。トータルドライバーサービスは簡単な秘書業務、総務業務、英会話対応の3例。
※スポット料金:トランスアクトは38,500円~、ボランチは31,900円~(9h利用・法人の場合。すべて税込)
※掲載されている各情報は2021年9月1日時点のものです。