役員向けの運転手が持っているべき能力や資格には何があるでしょうか?運転免許以外に持っているとよい資格をまとめました。
役員運転手はハイヤー業務と兼用でない限り、第一種普通運転免許で営業が可能です。一般的にハイヤーやタクシーなどの旅客運送事業も提供している会社では、第二種普通免許を持つドライバーが役員運転手にも派遣されることが多く見受けられます。一種と二種の取得における違いは、年齢や視力検査合格の条件が第一種より厳しいことです。
営業車を使用する企業には、安全運転管理の資格者を置くことが道交法で義務付けられています。年齢制限以外に運転管理の実務経験2年以上、もしくは公安委員会が行う教習を受るか同等以上の管理能力があると認定される条件があり、勤務中はもちろん、プライベートでも過去2年以内に無免許運転や酒酔い・酒気帯び運転などの違反行為などがある場合は管理者になる資格がありません。
運転中に遭遇する万が一のリスクに備えて、役員の命を預かる運転手として、取得しておくべき資格です。基本である外傷の手当を学ぶ応急救護講習に始まり、AEDの取り扱いも含む救命入門、救命技能、上級救命技能などがあります。交通事故以外にも、心肺停止の意識不明などへ対応できる講習もあり、心肺蘇生や傷病者管理など臨機応変な手当てを可能にする資格です。
訪問介護の資格であり、大きく分けると身体介助、生活援助、通院介助の3つの仕事となります。役員が怪我などで体の不自由がある時に、乗降車時に両者の負担にならない体重のかけ方や、通院の際の介助などができることは非常に大きな助けとなります。
資格取得には所定の時間数のカリキュラムを受講した後、筆記試験に合格する必要があります。
また介護ドライバーという資格もあります。
他にも、役員運転手に求められるスキルとしては、秘書レベルのマナーや接客接遇スキルを証明する秘書検定は、資格取得のサポートをしている運転手派遣会社も多くあります。また海外からのお客様も安心して任せられる英語をはじめとする語学力は、社内研修もしくはTOEICなどの試験を受けることになります。どちらも業務を円滑に行うためのコミュニケーションとして大切なスキルです。
また、マナーの一つとして企業の役員運転手にふさわしい身だしなみや、立ち居振る舞いも当然のスキルとされています。
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※掲載されている各情報は2021年9月1日時点のものです。