役員運転手に頼める仕事の範囲は？

企業や会社の重要な役員のスムーズな移動に欠かせない仕事である役員運転手。役員運転手の仕事内容とはどのようなものなのでしょうか。また、運転以外にはどのような仕事が可能なのでしょうか。ここでは、東京で役員運転手を探している人に向けて、役員運転手の仕事内容について見ていきましょう。

役員運転手の主な仕事内容

運転業務

役員運転手が対応する基本的な仕事は、もちろん運転です。担当となる役員の、自宅から会社への往復や、取引先へ向かう役員を空港や駅に送ったりもします。そうした送り迎えの際には、役員は車内で仮眠をとったり仕事をしたりするので、その妨げにならないように運転には細心の注意を払う必要があります。

送り迎えは、担当する役員が車での移動が必要なタイミングで実施することになります。そのため、勤務中はずっと運転しているわけではありません。運転していない間の待ち時間も業務の一環であり、いつでも送り迎えに対応できるようにスタンバイしておくことが大切です。

1日あたりの移動回数には制限がありません。例えば、1日中運転して移動を何度も繰り返す日もあれば、長時間の待機が生じる日もあります。また、役員のスケジュールが変更される場合も多いため、フレキシブルな対応が求められます。そして担当の役員の予定が完了し、自宅まで送り届けた時点でその日の業務が終了となります。なお、役員の接待などが生じた場合、土日や祝日であっても送り迎えが必要です。

社用車の管理

役員の送り迎えに用いる社用車の管理も、役員運転手の大切な仕事のひとつです。汚れた車で取引先に向かうのは印象が良くないので、社用車は常にきれいにしておく必要があります。

清掃が必要なのは車内も同じこと。車内で役員が快適に過ごせるように、汚れはもちろんのこと匂いにも気をつける必要があります。

交通情報管理

役員をスムーズに目的地に送り届けるためには、交通情報の把握や管理も欠かせません。渋滞や工事などによる通行止めの情報は常時把握し、その日ごとに適切な運行ルートを決めなくてはいけません。初めて行く場所なら、およそどのくらいの時間がかかるかなども調べておく必要があります。

役員運転手にはほかにどんな仕事を頼めるのか？

前述の通り、役員運転手の仕事は運転業務とそれに付随する各種の仕事です。しかし、会社の方針や雇用方法に対して本人の同意があれば、運転業務以外の仕事をしてもらうこともできます。ここでは、役員運転手にやってもらえる運転業務以外の仕事について見ていきましょう。

秘書と兼任

役員運転手は、秘書と兼任であるケースがあります。求人情報にも「秘書兼役員運転手募集」といった文言が掲載されていることがあるのです。そもそも役員運転手は秘書課に属する仕事なので、そこまで規模の大きくない中小企業の場合、役員運転手は秘書と分けずに兼任となっているのが一般的となっています。

なお、役員運転手が派遣会社から派遣されている場合、秘書業務を兼任してもらう際には雇用先に報告が必要なので注意しましょう。

他部署の手伝い

役員運転手の仕事では、役員の送迎が終わったあとは空き時間が発生します。そのため、役員運転手の中には、空き時間を利用して他部署の手伝いをする人もいます。

主な仕事内容は、ちょっとしたデスクワークや書類・郵便物などを行います。もちろん、メインの業務というわけではありませんが、人手が少ないときには助かるでしょう。

なお、こうした他部署の手伝いを役員運転手にやってもらう際には、事前に本人の同意が必要です。また、派遣会社から派遣されている場合には雇用先への確認を行いましょう。

役員に依頼される用事

役員運転手は、自分の担当の役員からクリーニングや買い物などのちょっとした用事を頼まれることもあります。秘書や他部署の手伝いは場合によっては役員運転手には頼めないことも多いですが、買い物程度ならやってもらえることもあるのです。

派遣会社の場合でも、役員運転手の仕事の中に最初から「庶務・雑務作業」や「都内中心部への買い物・外出送迎」などを含めてある場合もあります。

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雇うならどのような運転手を選んだほうが良いか

配慮のできる人

役員運転手を雇う場合、周辺への配慮や気配りができる人を選ぶとよいでしょう。役員にとって、車での移動時間は息抜きできる数少ないタイミングです。車内の役員に合わせて温度設定したり、乗り心地のよい運転を心がけたりなど、気遣いができる運転手を雇えば、車内で快適に過ごしてもらえるでしょう。役員だけでなく、同乗する取引先の相手にとっても快適な時間を過ごしてもらえます。

守秘義務を徹底する人

守秘義務を徹底できる人であることも必要です。車内では、商談や企業の経営に関わる重要な話し合いも行われます。運転手は、さまざまな情報を知り得るわけですが、それを第三者に漏らすようなことがあってはいけません。自社の信用にも関わるため、守秘義務を徹底し、誰にも情報を漏らさない信用できる人物を雇うことが求められます。

まとめ

役員運転手の主な仕事内容は、もちろん運転業務です。そのため、基本的には運転免許があって十分な運転スキルを身に着けていれば役員運転手の仕事に従事することができます。しかし、場合によっては役員運転手は、運転以外に秘書との兼任や他部署の手伝い、担当の役員に依頼されるちょっとした用事など、運転以外の業務を頼まれることがあります。そのため、役員運転手として働きたい人は、運転以外のスキルも身につけておくといいでしょう。