注意しておきたい車内の熱中症

気温が高くなるにつれて増加するのが熱中症です。特に真夏の車内は気温が高くなるため、熱中症の危険も増します。役員運転手を雇う場合、運転手はもちろん、役員も注意する必要があります。ここでは、車内での熱中症対策や、夏場に注意しておきたいトラブルをご紹介します。

役員や運転手どちらも気をつけなければいけない

熱中症は年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる症状です。特に気温が30度を超えるような時期は、運転手だけでなく、搭乗する役員も注意しなくてはいけません。熱中症トラブルを避けるためには、日頃からしっかり対策をする必要があります。

車内での熱中症対策

凍ったペットボトルや保冷剤を常備しておく

万が一の時に備え、凍らせたペットボトルや保冷剤を常備しておくとよいでしょう。運転手はもちろん、役員の熱中症対策になります。いずれもクールダウンするために使用できるほか、凍らせたペットボトルは水分補給にも使うことが可能です。

ただし、車内にそのまま置くと、すぐに氷が溶けてしまいます。保冷剤などを常備する際は、車載用の冷凍庫を導入しておきましょう。

水分補給を忘れずにしておく

熱中症対策の基本はこまめな水分補給です。運転手の水分補給を認めるのはもちろん、役員にも適度な水分補給を行うよう周知徹底しておきましょう。特に運転手が水分補給を怠ると、意識がもうろうとして重大な事故に繋がる危険があります。

熱中症対策には、適度な塩分・糖分の含まれた飲料が適しています。しかし、過剰な水分補給は血中の塩分濃度を下げ、かえって熱中症のリスクを高めます。極端な水分補給は避けましょう。

夏場に起こる可能性のあるトラブル

帰省の交通量増加による事故

夏場に注意したいトラブルの一つが帰省中の交通量増加に伴う事故です。渋滞が発生するため、長時間車内に閉じ込められて熱中症になるリスクが高まります。あらかじめ渋滞予測情報をチェックし、回避ルートを選定するなどの対策が求められます。

タイヤのバースト

タイヤのバーストは、走行中にタイヤが破裂する現象です。路面温度が高まる夏場はタイヤのバーストが発生しやすく、それに伴って事故や渋滞が起きる場合もあります。夏場はこまめにタイヤの溝や空気圧をチェックし、バーストが起こらないように良好な状態を保つことが求められます。

オーバーヒート

オーバーヒートは、車のエンジンが異常な高温になってしまう状態をいいます。夏場はエンジンルームが高温になりやすく、オーバーヒートが発生するリスクが高いため注意が必要です。万が一エンジンがオーバーヒートした場合、最悪車が故障して動かなくなってしまいます。

車が故障すると、車内のエアコンの使用にも影響が及び、熱中症になるリスクも高まります。オーバーヒートを避けるためには、日頃からこまめに車を点検するなどの対策が必要です。

もし運転中に異常を感じたら、運転手に確認を取り、安全な場所に車を停めて水温計などをチェックしてもらいましょう。

バッテリー上がり

バッテリー上がりも注意するべきトラブルの一つです。特に夏場はバッテリーへの負荷が大きくなる時期で、バッテリー上がりの頻度も増加します。その原因の一つがエアコンであり、消費電力の増加に伴ってバッテリーに大きな負担が生じます。また、停車中は発電量が低下するため、渋滞がバッテリー上がりを引き起こす場合もあります。

もしバッテリーが上がってしまうと、エアコンが使えなくなります。熱中症の危険も高まるので注意しましょう。

車の点検は定期的に行ったほうが良い

夏場の熱中症は特に注意が必要ですが、車のコンディションを保つことがトラブルを減らし、熱中症の予防に繋がります。もしもに備えるなら、定期的な車の点検をおすすめします。可能んら車両点検にも対応した運転手派遣サービスの利用や、運転手の自社採用を検討してみるとよいでしょう。