役員運転手の料金相場を知る上で、スポット契約と定期契約という契約形態があります。これらの契約形態は、その費用だけでなく、費用の内訳も違ってきます。契約内容の違いだけでなく、その内訳も知ることで、より状況に合った契約形態を選べるようになるでしょう。ここでは、両者の費用の内訳と、それぞれの契約形態がどんなシーンに適しているかなどを通して、スポット契約と定期契約の費用相場を見ていきましょう。
スポット契約の基本料金は、契約した時間に発生する料金です。契約可能な時間は会社によって異なり、場合によっては2時間、4時間といった短い時間設定が可能な場合もあります。また、基本料金は車両サイズやクラスによっても変動します。
ここでは、基本料金の例として「ハイパフォーマンス・ディー・アール」の基本料金を掲載します。
なお、基本料金については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
通常業務時間を越えた労働時間にかかる料金です。また、会社によっては深夜時間帯割増や長時間割増なども超過料金に含まれている場合があります。どのくらいの時間以上が超過料金になるかも会社によって異なりますが、一般的には業務時間が9時間以上になる場合に超過料金が発生すると考えておくといいでしょう。
ここでは、超過料金の例として「トータル・ドライバー・サービス」の基本料金を掲載します。
※すべて30分ごとに加算
なお、超過料金については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
休日に業務を依頼する際に発生する料金です。
なお、基本料金については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
深夜帯の送迎にかかる料金です。会社によって、基本時間の中で深夜運行をする場合と、基本時間外の深夜運行になる場合とで料金が異なるケースがあります。深夜料金が適用される時間帯は、一般的に夜10時から早朝5時となっています。
ここでは、深夜料金の例として「トータル・ドライバー・サービス」の基本料金を掲載します。
※すべて30分ごとに加算
なお、深夜料金については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
走行距離に応じて発生する料金です。一般的に、走行距離が長くなるほど安くなります。1km単位で加算され、多くの場合100kmまでの単価と100km以上の単価に分かれているのが一般的です。
ここでは、走行料の例として「トータル・ドライバー・サービス」の基本料金を掲載します。
※すべて1kmごとに加算
なお、走行料については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
送迎が長距離、長時間に及ぶ場合は宿泊が必要になることもあります。宿泊料は、送迎に伴う宿泊にかかる料金です。
ここでは、基本料金の例として「トータル・ドライバー・サービス」の基本料金を掲載します。
なお、宿泊料については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
定期契約の場合、月極で契約する場合もあれば年単位での契約を結ぶ場合もあります。どちらにせよ、見積もりは月単位の金額で出されるのが一般的です。
通常、月極の定期契約は月曜から金曜までの平日の勤務で考えられています。そして、1日の勤務時間は8時間もしくは9時間となっており、それを超過したり休日に業務が発生したりする場合には別途料金が発生します。
ここでは、走行料の例として「トランスアクト」の基本料金を掲載します。
※1ヶ月のご利用が12日以上のご契約
なお、走行料については会社によって条件が異なる場合もあるので、詳しくは各会社に問い合わせて下さい。
スポット契約で役員運転手サービスを利用するのに適しているシーンは、一時的な送迎や忘年会や新年会といったイベントの送迎です。月極契約を利用するほど頻繁に役員運転手が必要でない場合は、スポット契約で必要なときにだけ利用するとコストを抑えられるでしょう。
業務で頻繁に出張がある場合や、取引先が遠方にある場合などは役員運転手が必要になる機会が多いので、スポット契約ではなく定期契約のほうがコストを抑えられる場合があります。しかし、かならずしも定期契約のほうが長期的なコストを抑えられるとは限らないので、利用の前にはかならず見積もりを出してもらうようにしましょう。
スポット契約と定期契約のどちらがお得かは、自社の状況によって異なります。それほど頻繁に役員運転手が必要になる機会がないのに定期契約を利用したり、逆に頻繁に役員運転手が必要になる機会があるのに毎回スポット契約を利用したりすると、無駄なコストがかかってしまう可能性があります。
基本的には送迎の機会が少ない場合はスポット契約、多い場合は定期契約を利用するのがいいでしょう。しかし、利用する時間帯や役員運転手の料金体系によってどちらがお得かは大きく変わります。役員運転手の派遣会社を選ぶ際にも、基本料金のみで判断せず、サービス全体をよく見て、利用時の状況を考慮して利用するようにしましょう。
自社で役員運転手を雇用する場合、企業が直接給与を支払うことになります。正社員として雇用するのか契約社員なのか、雇用形態は自社で検討することが可能です。
運転手を正社員で雇う場合、自社の給与水準に合わせて給与を支払うことが一般的です。賞与や福利厚生なども、自社の他の社員と同じように設定されるでしょう。深夜や休日の手当て、残業手当なども考慮しなくてはなりません。
運転手の平均年収は350万円~500万円程度です。しかし、雇用にかかる費用は給与だけでなく、採用費や教育費、退職金の積み立て、社会保険料などのコストがかかります。一人を雇うためにかかるコストは給与の1.5~2倍ともいわれているため、それだけの費用が掛かることを念頭に置いておく必要があります。
役員運転手は勤務時間などにばらつきがあったり、業務内容もほかの業種とは異なるため、契約社員として雇う企業が多く見られます。契約社員には契約期間があり、雇用期間が終了した時点で契約の更新、または契約の終了になります。
契約社員の特徴は、労働時間を契約ごとに設定できるという点です。朝と夕方の送迎だけに運転手を利用したい場合など、柔軟に設定できるという魅力があります。契約社員の賃金規定には、月給・時給という決まりはないため、働き方に応じて選ぶことができます。
契約社員の特徴は、労働時間を契約ごとに設定できるという点です。朝と夕方の送迎だけに運転手を利用したい場合など、柔軟に設定できるという魅力があります。契約社員の賃金規定には、月給・時給という決まりはないため、働き方に応じて選ぶことができます。
契約社員の平均時給は1,200円~1,500円程度、月給にすると20万円程度といわれていますが、給与は経験や勤務時間などによって異なります。
ジャパンネットホールディングスでは、社用車専属ドライバーを募集しています。主に役員の送迎や社用車の清掃、日常点検などを行います。また、役員秘書のアシスタントとして、スケジュール管理や簡単な事務作業も任されます。雇用形態は年俸制契約社員。月給は20万円~45万円で、経験や年齢を考慮して優遇されます。社会保険は完備、定期健康診断や各種手当などの福利厚生も充実しています。
チャンピオンコーポレーションでは、役員の送迎・庶務事務を行う運転手を契約社員で募集しています。月給は20万円~30万円です。運転に自信がある方、長く働ける人材を求めています。社会保険は完備で交通費も支給されます。
コーエーテクモグループでは、正社員で役員運転手を募集しています。運転する車種はレクサス、役員の送迎や車両点検・メンテナンス、役員秘書との打ち合わせが主な業務です。給与・賞与については経験・能力に応じて会社の規定により決定します。
自社で運転手を採用すると、業務内容は自社で決めることができます。運転手であっても簡単な事務作業やスケジュール管理など、運転以外の業務も任せることが可能です。待機時間に別の業務を依頼したい場合には、自社採用の方がメリットがあります。
希望する人材を採用できるのも、自社採用のメリットでしょう。自社で面接を行い採用すれば、より希望に近い運転手を雇用できる可能性があります。ただし、直接雇用して運転手と合わなかった場合、簡単に運転手を変えることができないというデメリットもあります。
派遣で運転手に来てもらうことで、必要な時にだけ運転手を利用できるというメリットがあります。自社で雇うよりも、コストを抑えられる点もメリットです。運転手に教育する必要もないので、即戦力にもなるでしょう。万が一運転手が合わない場合でも、派遣会社から別の運転手を派遣してもらうことも可能です。
ただし、外部に委託した場合は基本的には契約内容に応じた業務を行うため、待機時間であっても運転以外の業務は依頼できない可能性があります。
運転手の自社採用と派遣利用には、それぞれメリット・デメリットがあります。どのような業務を依頼したいのか、コストはどれくらいかかるのかなど、考慮したうえで採用方法を選ぶとよいでしょう。派遣利用で自社の平均給与を超えるようであれば、派遣を使うよりも自社で雇用したほうが良いケースもあります。ただ、一度雇用すれば解雇などは難しくなるため、状況を見極めて判断することが大切です。初めて運転手を採用するのであれば、一度派遣会社に相談してみるのもおすすめです。
しっかりした教育制度を前提としたうえで、それぞれ費用・人材・融通でおすすめできる役員運転手サービス3社を紹介しています。
【運転手人材の豊富さ】
で満足度アップ
※2021年9月1日時点
【リーズナブルな料金】
で満足度アップ
※通勤費・食事代・通行、駐車料金等は実費
【雑務対応の柔軟性】
で満足度アップ
※Googleで「役員運転手派遣 東京」と検索し、東京エリアの役員向け運転手派遣サービスを39社調査。運転手の教育制度・利用料金について明記している企業のなかで、「利用料金が最安」「登録運転士数が最多」「運転以外のサービス例が最多」の会社をそれぞれ選定しています。
※登録運転士数:トランスアクトのみ記載有。
※対応できるサービス例:トランスアクトは秘書業務、総務業務、簡単なお買い物の3例。トータルドライバーサービスは簡単な秘書業務、総務業務、英会話対応の3例。
※スポット料金:トランスアクトは38,500円~、ボランチは31,900円~(9h利用・法人の場合。すべて税込)
※掲載されている各情報は2021年9月1日時点のものです。